10Jul

先日から、なにかと話題になっている元文部科学省事務次官の前川喜平氏。国会でも参考人として呼び出されて答えておられましたね~。事務次官といえば、昨年、嵐の櫻井パパが一瞬だけマスコミの前に出られましたが、なんとなくスマートさは似ている気がします。
どちらも東京大学法学部を卒業されているエリートですので、前川氏もめちゃくちゃ賢い人なのであります。
その前川氏が座右の銘として挙げている言葉が「面従腹背」という言葉。いったいこの言葉の意味はなんなのか、そしてどんな使い方をするのかを調べてみました。
面従腹背とは?
面従腹背とは(めんじゅうふくはい)と読みます。
うわべは従順にみせかけ、内心では従わないこと。
出典:大辞林 第三版
おおおー!なんだか世当たり上手のサラリーマンっぽい雰囲気の言葉ですね・・・。
この四字熟語を分解してみると、「面従」とは人の前だけでは従うということ。
そして、「腹」は心の中、「背」はそむくという言葉です。
なんだかTBSドラマの「半沢直樹」っぽい感じがするのですがどうでしょう?巨大組織の中でのアウトロー的な雰囲気もするので、カッコよくも聞こえますね~小心者の管理人は使いませんが・・・(;´・ω・)
面従腹背ってどんな時に使うのか?
さすがに、普通の会話の中に出てくるような感じではありませんが、これまで小説の中などではよく使われているようです。
○まことに社内には油断も隙もならない面従腹背の徒、打算の徒輩が多い。
出典:松本清張『迷走地図(上)』○それだけに、官軍の兵士たちは、どこへいっても白い眼か、そこまでゆかなくても面従腹背といった市民の態度に逢わなければならなかった。
出典:山田風太郎『修羅維新牢』
ちなみに、同じような言葉を調べてみると・・・
よく似た四字熟語は「面従後言」めんじゅうこうげん(goo辞書から引用)
面と向かうとこびへつらい、陰では悪口をいうこと。「面従」は人前では従う、「後言」陰で悪口をいうこと。
と類語では「腹黒 ・ 腹が黒い ・ 裏のある ・ 面従腹背 ・ 二心ある」(Weblio類語辞書から引用)
むむむ・・・イメージとしてはあまり良い感じは受けませんね。
反対語は調べてみましたがありませんでした。
ふと思い立ったのは「長いものには巻かれろ」という言葉なんですが、ちょっと違いますかね(笑)
前川氏がご自身の座右の銘をそのまま行動されたかのような今回の一連の行動なので、筋を通したとでもいうべきなのかもしれませんね~